最近、我が家のお嬢が、平気で「ウソ」をつくことがあり、目につくようになってきています。
親の立場として、頭を抱えております。
子育ての経験がある方、教育者の方、会社でマネージャーのお立場にある方なら、同じような悩みの経験があるかなと思います。
夫婦で「なんでウソをつくんだろうね」「このままだと、よく無いから何とかしてあげたいよね」と話しています。
ウソだけでなく、ズルいこともするようになってきています。
親の愛情や注目が薄れているのでしょうか。
それとも、他に要因があるのでしょうか。お嬢には、お嬢の考えがあって当然だと思うのですが、どうしたものでしょう。
今回は、そんな「ズルい行動」について、面白い研究をされている論文がありましたので、皆さんと一緒にみていきたいと思います。
トロント大学の実験
カナダにあるトロント大学で、チョン・チェンさんという方がある論文を書かれています。
その論文の中に「たくさんの照明こそ最高の警察」という文面があります。
これは一体、どういうことでしょうか。たくさんの照明、明るいことが警察の役割を果たすということでしょうか。
実験内容をみていきましょう。
実験内容
実験では、部屋を2つ用意されました。
参加者に、それぞれの部屋にそれぞれ分かれて入ってもらいます。
① 蛍光灯が12本あり、明るい部屋になっています。
② 蛍光灯が4本しかなく、すこし暗い部屋になっています。
次に、参加者に封筒を渡します。
封筒の中には、なんと?!お金が入っています。
1ドル紙幣 9枚 (約1000円)
25セント紙幣 4枚 (約 100円)
参加者は、それぞれの部屋で数学の問題に取り組みます。
問題数は20問です。
1問できると、封筒の中からその都度お金を取り出せるようにしました。
ただし、自己採点なので、いくらでもズルができる状況にしています。
この実験は、参加者が、どれくらいの点数をとって、同時にどれくらいのズルをするかを調べるものでした。
さぁ、気になる実験結果をみてみましょう。
実験結果
結果は、明るい部屋と暗い部屋で違いがありました。
明るい部屋の平均正解 7.78問
暗い部屋の平均正解 11.47問
お金にすると、暗い部屋の参加者は、平均して1.85ドルも多く持ち帰ることが出来ました。
暗い部屋の人たちは、頭の良い人が多かったのでしょうか?
または、暗い部屋の方が、集中して数学の問題に取り組めたから、正解が多かったのでしょうか?
実は、どちらも違います。
実験後のアンケート
この実験の後、参加者の皆さんに「あたなは(自己採点で)ズルをしましたか?」とアンケートしているんですね。アンケート結果から「実はズルをしていました。採点をごまかして、水増ししていました」ということがわかりました。
この、ズルをした割合が、2部屋でずいぶん差が出たんですね。
明るい部屋のズルい採点 24.4%
暗い部屋のずるい採点 60.5%
私はびっくりしてしまいました。
このアンケート結果からわかることは、人は暗いところでは、平気でズルができる生き物だということです。
これは、性格上の問題というよりは、明るさという環境により行動が左右されるという結果ですね。
Diaper Kingの考え
最後に。
日本のコンビニは24時間営業のところが多いですが、夜間でもやたらと明るいのは、万引きや犯罪などの抑止になっているのではないかなと感じます。
まさに冒頭で、チョン・チェンさんの論文に出来てた「たくさんの照明こそ最高の警察」ということですね。
私のお嬢にも、常に明るい部屋の環境におけば、ズル(やウソ)が減るのかな〜と思うのですが、常にそういう環境で過ごしてもらうというのも難しいなと感じます。
じゃあ、どうしようかな・・・と思っていましたら、他にも面白い実験がありましたた。これは、お嬢の「ウソ」を減らして、素直な大人の階段を登ってくれるヒントになるんじゃないかな・・・という可能性を感じます。
明日、更新いたしますので、よかったら是非、遊びにいらしてほしいと思います。
➡️ 「注目が良い結果を生む?!」
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
私も、今日の論文から学び、暗い部屋で作業をする時は、「ズル」をしてしまうのだという考えのもと、明るい部屋で作業をするように心がけます。
コメント
直感です。
8割がた正しい研究で、部屋が明るいほうがいいと思いました。
アンケートの答えがどこまで本当なのかがよくわかりませんでした。
嘘をつくと結局、信用されなくなり自分が損をします。