どーも、たっきんです。
今回は、オリバー・バークマンさんの著書『不完全主義──限りある人生を上手に過ごす方法』をご紹介します。
この記事は、こんな傾向がある方におすすめです。
・完璧を目指して疲れちゃう
・「もっと頑張らなくちゃ」と自分を責めちゃう
・いつか完璧になってから本気をだそうって思っている
・今の自分に満足できない
著者のバークマンさんは『限りある時間の使い方』で注目を集めた方。今回の『不完全主義』は、現代の私たちが陥りがちな「完璧主義の呪縛」から解き放ってくれる一冊だと感じました。
では、興味がある方は記事を読み進めてみてください。
著者:オリバー・バークマン氏



オリバー・バークマン氏
出典:Wikimedia Commons
1975年生まれのイギリス人ジャーナリスト・作家です。
イギリスの全国紙『ガーディアン』の記者として長年活動し、外国人記者クラブ(FPA)の若手ジャーナリスト賞を受賞するなど、その優れた取材・執筆能力で注目を集めてきました。
代表作『限りある時間の使い方』は世界的ベストセラーとなり、日本でもひろゆき氏が絶賛するなど大きな話題を呼びました。
人生を「4000週間」という有限性の視点から捉え直し、完璧主義や生産性至上主義に疑問を投げかける彼の哲学は、現代社会に生きる多くの人々に新たな気づきを与え続けています。
SNS時代の完璧主義という病
SNSを開けば、他人の「キラキラした日常」が次々と目に入ってきます。
「もっと頑張らなきゃ」
「もっと綺麗にならなきゃ」
「もっと稼がなきゃ」
そんな焦りに心が追い立てられるのは、きっと「あなただけ」ではないと思います。



僕自身も、他人の成功や充実した暮らしを見て「今の自分は足りない」と感じる瞬間があります。けれどバークマンさんははっきり言います。




「自分が思う完璧な状態は、永遠にやってこない」
厳しいように思えますが、気持ちを軽くしてくれる言葉だと思いますし、真実ではないでしょうか。
理想を手に入れても、別の不満や悩みはすぐにやってきます。完璧主義とはつまり「今の自分を否定し続ける生き方」なのかもしれないですね。
人生という名のカヤック
バークマンさんは、人生を「一人乗りのカヤックで川を下ること」にたとえます。



川の流れは速く、曲がりくねり、岩や渦が突如現れる。どれだけ慎重に漕いでも、完全に避けることはできません。時には転覆することさえある。
これが人生の姿です。
私たちは生まれながらに顔や体質、才能を選べませんし、生きる時代や環境も与えられたものですよね。あれこれ嘆いている間にも、時間の川は淡々と流れ、一度過ぎた時間はもう戻ってきません。
本来は人生という川を楽しむために乗っているのに、多くの人が「完璧になる準備」や「自己否定」にその時間を費やしてしまいます。
大切なのは、「どう頑張っても完璧にはなれない」と肩の力を抜くことだと主張されています。
雨でびしょ濡れになったら
ヤケクソになっちまうぜ!



そんな時は、思わず笑えてくるこってありますよね。あの感覚に近いのかもですね。
問題だらけが「普通」という現実
もうひとつ忘れずにいきたいことは、「問題のない状態は永遠に訪れない」ということです。



結婚できても、次は不妊や住宅ローンや子育ての悩みがやってきます。
経済的に豊かでも、心の不安が消えるわけではありません。
セミリタイアして自由を手に入れても、今度は「暇すぎて生きがいを失う」という問題が出てきます。
山を越えても、また別の山が現れる。問題は次々に形を変え、途切れることがない…
ただ、それに気づくと気持ちが軽くなります。最初から「問題ゼロ」など存在しないのだから、なくす努力をやめて、「問題を抱えながら踊る」くらいでちょうどイイのだそうです。
予測不能だからこそ面白い
誰もが「失敗は避けたい」と思いますが、未来が分からないからこそ人生は面白いのだと著者は語ります。



サッカーが盛り上がるのは勝敗が分からないからで、学問の探究が尽きないのは未知があるからですからね。
失敗だと思った体験が、後になって大切な思い出になることも多いものです。
海外旅行に行った時に国際線のチケットを無くしたことがあります。
当時は焦りましたが今となってはイイ思い出です。



スティーブ・ジョブズもAppleを一度追い出されました。
ただ、あの挫折がないと伝説的な復活劇やiPhoneはなかったでしょうな。



だからこそ、結果にこだわりすぎずに「失敗しても面白いことが起こるかも」って行動することが、人生を楽しむコツなのだと感じますね。
今すぐ始める「ライフタスク」
では、完璧主義を手放した後、何をすればいいのでしょう。



バークマンさんが勧めるのは、心理学者ユングが提唱した「ライフタスク」に取り組むことだと言われています。外部の評価ではなく、自分の内側から意味や価値を感じる活動です。
「これをやらずにはいられない」と心が訴えること。
そこに今すぐ時間を使うべきだと著者は言います。
ライフタスクは簡単には見つからないかもしれません。けれど大事なのは、完璧を待たずに、1日15分でもいいから取りかかることです。
準備という名の逃避をやめる
「まだ完璧じゃないから」
「もう少し整ってから」
そう考えているうちに、気づけば人生は通り過ぎてしまいます。
ショートケーキのイチゴを「あとで食べよう」と残したまま、結局食べずに腐らせて終わるようなものです。



もちろん、保険や貯金といった最低限の備えは必要です。けれど多くの人は準備しすぎています。完璧な準備が整う日は永遠に来ないのだから、今の自分でやれることを始めるしかないのです。
完璧主義を捨てる3つの方法
では実際に、どうやって完璧主義を手放せばいいのか。バークマンさんが提案する三つの方法を見ていきましょう。
1.質よりも量に目を向ける
完璧主義の人ほど「もっと丁寧に」「もっと良いものを」と思いすぎて、結局手が止まってしまいがちです。バークマンさん自身もライターとして、書いては消し、消してはまた書く…という堂々巡りを繰り返していたといいます。
そんな時に大切なのは、まず質より量を意識することなんだそうです。



「1日800文字書く」「1時間だけ副業に向き合う」「5人に声をかける」といった数値化された行動目標を設定し、淡々と積み上げていきます。
すると「今日もやれた」という小さな達成感が積み重なり、自分への信頼感が生まれます。実際に写真家ジェリー・ユールズマンが行った実験でも、質を追い求めたグループよりも、量をこなしたグループの方が結果的に高品質な作品を生み出しました。
たくさん試すからこそ質も磨かれていくようです。
2.「やったことリスト」を作る
多くの人が使うToDoリストは、「これからやること」に目が行き、終わらないタスクを前に焦りや罪悪感を抱きやすくなります。




私が推奨するのは、その逆である「やったことリスト」
仕事を一つ終えたら記録する。買い物を済ませたら書き残す。本を1時間読んだら書き加える。たとえ小さなことでも「今日これだけできた」と実感できる仕組みです。比較対象が「何もしなかった自分」になるので、自然と自己肯定感が高まっていきます。
心理学でも「スリー・グッド・シングス」と呼ばれる方法があります。



1日の終わりに良かったことを三つ書き出すことで幸福感やストレス耐性が向上すると言われています。「やったことリスト」も同じような効果を持っていて、自分の行動を認めるだけで気持ちは驚くほど軽くなります。
3.仕事は1日3〜4時間で切り上げる
知的労働の集中力は、1日3〜4時間が限界だと多くの研究で示されているようです。



歴史に名を残す作家や学者、芸術家たちの多くも、この「3〜4時間ルール」で仕事をしていたと紹介されています。村上春樹さんの執筆習慣もその一例です。
大切なのは、毎日きちんと集中できる数時間を確保し、その間は誰にも邪魔されずに没頭することです。それ以外の時間は、無理に計画を詰め込まず、サウナに行ったり、散歩したり、友人と過ごしたりと、意識的にリラックスに使います。
すると心に余白が生まれ、翌日の仕事の集中力が増していくんだそうです。
「頑張る時間」と「力を抜く時間」を意図的に分けることが、長期的に成果を出す秘訣なのだと理解しました。
まとめ
完璧主義の最大の罠は「常に何かが足りない」と思い込ませることだと理解しました。
けれど、残念ながら完璧はやってこない…
だからこそ、不完全な自分を前提にして胸を張ることが大切なのだとわかりました。



問題だらけでも構わないと考えて、予測不能だからこそ、人生は面白いって心持ちで過ごすのがイイんでしょうね。
限りある時間を、「これをやらずにはいられない」と心が訴える「ライフタスク」に費やしていきませんか?
完璧を追いかけるのはやめて、不完全なまま一歩を踏み出してみましょう。
その方がずっと軽やかに、生きる楽しさを味わえるはずです。
今回お勧めした「不完全主義」、もしよかったら手にとって読んでみてください。
今回は以上になります。最後まで読んでくれてありがとうございます。
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昨日の自分よりも、今日の自分を好きになれますように♡
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