必死に生きないと決めました
皆さん、いい機会に出会えてますか?
私、なかなかの良書に巡り合いました。
今日は、そんな「あやうく一生懸命生きるところだった」を【要約】しますね。
なんです?!このタイトルは??
まるで、一生懸命を否定しているのではないか?
本書は、単純に癒されます。
できるだけ簡潔に【要約】します。
是非、最後まで遊んでいって下さい。
心を癒して、自分らしく生きることを思い出させてくれるエッセイになっています。
きっと、あなたの心を軽くしてくれますよ。
こんなあなたにお勧めです。
・全くやる気が起きない。
・努力が結果にならず、絶望している。
・面倒な人間関係に疲れている。
・自分を愛することができない。
大丈夫です。読み終えた頃には、私も心が軽くなりました。
そんな軽い著作ではないことを保証します。
結論を申し上げると、根性や努力よりも、ありのままの自分を受けとめる方が大事よという本だと思います。
では、いってみましょう。
著者のプロフィール
競争社会が嫌いになった著者の「ハ・ワン」さん
イラストレーターで作家です。
1ウォンでも多く稼ぎたいと、会社勤めとイラストレーターのダブルワークに奔走していたある日、40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞められました。
こうしてフリーのイラストレーターとなったが、仕事のオファーはなく、さらには絵を描くこと自体それほど好きでもないという決定的な事実に気づいて以降、ごろごろしてはビールを飲むことだけが日課になったのです。
書籍へのイラスト提供や、自作の絵本も1冊あるが、詳細は公表されていません。
必死に生きていた
みんな、きっと何かしら頑張っています。
努力して、我慢して、何かに立ち向かっています。
著者のワンさんも、その一人ですが、誰かに勝った記憶がないと言います。
気がつけば40歳。
「人生の折り返し地点じゃないか。」
結果的に、年々不幸になっている気がするよというのです。
これ、とても正直な意見だと思います。
ここでワンさんは思うのです。
・ところで僕は誰に負けているのだろう
・なんの競争に巻き込まれていたのだろう
これ以上、辛い思いをして、必死に生きる意味はどこにあるのだろう。
こうやって、ワンさんは会社をやめて、表紙のようなゆるーい生活を始めます。
誰にも邪魔されない、自分だけの時間をしばらく過ごします。
そんな生活を続けていると、知らない間に巻き込まれていた「レース」に無理やり参加させられていたと考えるようになります。
何のレース
ところでワンさんは、何のレースに参加していたのでしょう。
・誰が一番、お金を稼げるか
・誰が最初に家を買うでしょう
・誰が一番出世できる大会
振り返ってみると、ぜんぜん思い出せないというのです。
ここで、ワンさんは現代社会の洗脳から解き放たれたのでしょう。
恥もプライドも全て捨てて、ありのままの現実と向き合うことができたそうです。
全くやる気が起きない
この社会は、とにかく「やる気」が大好きです。
「やる気」は素晴らしいものであるといいます。
ただ、ワンさんから見れば「やる気」を強要させられているようにしか見えない!というのです。
なんだか、気持ちがわかる気がします。
例えば、目の前に、まったく愛せない人が立っているとしましょう。
恋愛対象でないその人を、無理やり好きになり、必死に気に入られるように頑張る…仕事でもこのような矛盾に向き合っている人は多いような気がします。
やる気は、「愛」と同じですよ。
なのに、会社組織は「やる気」を強制させるのです。
ここで油断していると「うちは、給料安いけど、やり甲斐はあるよ」と言われてしまいます。
これが「やりがい搾取だ」というのです。
経営陣から見れば、最低賃金でたっぷりこき使ってやろう…こんな心が見え見えだというのです。
こんな言葉にあっさり引っかかってしまうのが、残念ですとワンさんは語ります。
やる気は誰のもの?!
やる気は貴重な資源です。
これは、自分のために使うものです。
うっかり、会社組織のためだけに使ってはいけません。
有限の資源です。時間と一緒です。
本当は何かに「没頭」したいやる気があるはずなのに、有限の資源であるやる気を、その方向に向けていていいのでしょうか?と、ワンさんは問いかけてきます。
むやみやたらに、やる気を他人のためにつかっちゃダメだよというメッセージです。
来るべき時のために、自分に向けてやる気を爆発させることが重要だというのです。
努力が結果にならず、絶望している。
あなたは、努力している方だと思います。
だって、このブログをここまで読んでくれているんですから。
何とか、自分の人生を良い方向に向けたいと考えている方だと私は思います。
ワンさんは、次のこの言葉が嫌いだそうです。
僕は絶対に諦めるなという言葉が大嫌いだ!
スラムダンクの監督が聞いたら、怒りそうなセリフですが…
これは、何も努力を否定している訳ではありません。
最善の行動をしてきて、結果がでないのなら潔く諦めるのもいい選択ではないかと提案されています。
執着だと。
ちなみにワンさんは、韓国では超一流の名門大学に受かっています。
ただ、ワンさんはそれを後悔しています。
なぜなんでしょうか。
実は、ワンさん、この大学に3回受験失敗して、4回目でやっと合格を勝ち取っています。
この大学に入りたかったのは、有名大学に入れば、引く手数多の立場になれると思っていたからです。
今まで負け続けてきた自分の人生が、薔薇(ばら)色に変わると確信していたのですね。
ところが現実は厳しいものでした。
キャンパス生活も必死です。大企業からのオファーも全くありません。
ここで、もう死ぬしかないのか…というくらい悩んだそうです。
ワンさんは「執着はろくなことがないよ」と言っているのです。
「今までの時間を返せー💢」という気持ちになりますよね。
潔く諦める勇気
執着には勇気をもって対応することが必要だと主張されます。
失敗しても、新しいことにシャレンジする勇気です。
努力を上乗せするのではなく、今のチャレンジをいったんやめて、新しい何かに取り組む勇気が大切だと。
何かの本で読んだ記憶ですで恐縮ですが、登山でもダメだ!と思った時は途中で下山する決断が必要だと言いますよね。
まとめ
本書では、他にも「お一人様時間を大切にする」「自己肯定感」のお話が出てきます。
現代は、インターネットのおかげで、誰とでもいつでも繋がっていられるようになりました。
そのおかげで、他人と比較する機会が多くなっているのもまた事実ではないでしょうか。
自分よりも顔がいい誰か、
自分よりもお金を持っている誰か、
自分よりも恵まれている誰か、
そんな人達と比較してしまう…
これが立て続けに起こると、自分がしょうもない人間だと知らない間に思い込むようになります。
それは、普通のことだと思うのですが、やめたほうがいいことですよね。
だって、自分はそれ以上でもそれ以下でもない訳ですよ。
知らない間に、理想を膨らましすぎて、現実とのギャップのストレスに、自分を追い詰めているのでしょう。
ただ、ワンさんはここで究極の一言を私たちに伝えてくれます。
「ダメな自分を認めたら、自尊感情が芽生えてきました。」
ここから、普段の生活の些細なこと1つ1つに感謝ができるようになったそうです。
感謝できるようになってから、「自分はこんなにも幸せでいいのか」というような感情すら芽生え、今まで味わったことのないような感情に戸惑ったともいうのです。
根性や努力ではなく、まずはありのままの自分を受け止めて認めてあげる。
なんだか、すごーく癒された作品でした。
ワンさんありがとう。
本日はここまでです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
きっと、昨日の自分より今日の自分が好きになれますよ❤️
追伸
ゲーテは「人生とは速度ではなく方向である」と言っています。
今、何か違和感をもった毎日を送っている方は、一度エンジンを切ってみて、必死になって一体どこに向かっているのかを確認されてはかがでしょうか。
ひょっとしたら、誰かが作った幻想に取り憑かれて、必死にもがいているのかも知れないですよ。
自分を生きましょう。
気になる本書はこちらです⬇️
もし、ご意見などあれば、私のTwitter(@yuunami7373)やコメント頂けますと嬉しく思います。
コメント
必死であきらめない姿勢の内側に愛情があるといいと思います。愛情がなければ長続きしないと思います。頑張る方向性に自分が納得しているかどうかが大事だと感じました。