どーも、たっきんです。
さて、早速ですが今回お勧めするのはこちら!
約2,300年前の古代ギリシャ・ローマで生まれたストア哲学についてお届けしたいと思います。現代のストレス社会で心の平穏を保つ方法として、今まさに注目されている哲学だと思います。



2,300年前の哲学が今の時代に?
興味深いのう!
オイラのおじいちゃんのおじいちゃんの…
えーっと、
とにかくすごい昔ってことだな!



今回は、こんなことを感じている方に読んでいただきたい1冊ですね
・人間関係で悩んでいる
・完璧主義で自分を追い込むことがある
・ついつい他人と比較しちゃう
では、上記に当てはまる方や
気になる方は、読み進めて見てくださいね。
著者:ブリジット・ディレイニー 氏



ブリジット・ディレイニー 氏
※写真はイメージ
オーストラリア出身のジャーナリスト・作家。
元弁護士から転身し、20年以上にわたりジャーナリストとして活動。シドニー・モーニング・ヘラルド紙、ロンドンのテレグラフ紙、ninemsn、CNNなどで勤務。ガーディアン・オーストラリアでコラムニスト「Brigid Delaney’s Diary」を執筆し人気を博されています。
著書に『Wellmania』『This Restless Life』『Wild Things』『Reasons Not to Worry』など多数。
現在は政治スピーチライターとして活動しながら、ストレスフルな現代社会を生きる人々に向けて古代哲学の実用的な知恵を紹介されています。
なぜ今、ストア哲学なのか?
2025年も後半戦。僕たちを取り巻く現代社会の課題は、ますます複雑になっています。



SNSでは、他人のことを攻撃するような投稿が溢れ、仕事のプレッシャーは増し、人間関係も希薄化しています。それが原因で、心の病にかかる人も多くなっているようです。



メンタルクリニックの予約が取れないという話もよく耳にしますね。
そんな中、古代の哲学が現代まで受け継がれて、人の心の支えになってきたというのは、興味深い現象ですよね。
では、なぜ2,300年も前の考え方が、今の時代にこれほど響くのでしょうか?
ストア哲学とは?
ストア哲学の代表的人物は、セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウスです。









彼らの共通点は「周りに流されず、自分の理性に従って、自分でコントロールできることだけに集中する」という生き方を提唱したことです。これこそストア哲学だと僕は理解しています。
特に注目したいのは、エピクテトスの人生です。
彼は奴隷として生まれ、主人から酷い扱いを受けて足を悪くしました。
後に自由を得たものの、生涯貧しいままでした。それなのに、彼が見つけ出した幸せになる方法は、現代でも多くの人に影響を与え続けているのだと思います。
そんな過酷な人生でも幸せを見つけた…
立派な人でごわすな



真の強さとは
こういうことなのかもしれませんね



デザイン思考にも通じる「コントロール領域」の考え方
エピクテトスが提唱した「コントロールできるものとできないものの区別」は、実はデザイン思考にも共通点がある考え方だと僕は思います。
コントロールできないもの:
・天候
・自分の骨格
・他人の評価
コントロールできるもの:
・自分の行動選択
・自分の反応
・考え方
デザインの現場でも、クライアントの要望や市場の反応は完全にはコントロールできません。ただ、デザイン過程、提案内容、品質向上への取り組みは自分次第でコントロール可能な領域です。
僕自身、デザインの仕事で思うような反応が得られない時、次のように考えるようにしていきます。
相手の反応は変えられないけど
自分のアプローチは変えられる



こう考えることで、建設的な改善策を見つけられるようになると感じます。
実践的な7つの心の整理法
では、本書に書かれていた内容で、すぐに使えそうな方法を7つピックアップしてみました。あなたに合う方法が1つでもあると思うので、見てみてください。
1. 変えられないことに悩むのをやめてみる
森岡毅氏(USJ【ユニバーサルスタジオジャパン】を復活させたマーケター)も同様のことを述べています。




多くの人は自分の力では変えられない定数を変数にしようとして、貴重な時間とエネルギーを浪費してしまう
※↑出典:DIAMOND ONLINE
つまりは、自分に変えられないモノに労力を使ってしまっている人が多いということですね。身長や骨格、他人の評価に悩む時間があるなら、その時間を筋トレや勉強、スキルアップに使う方が建設的です。
Time is money,
まさにその通りデース!






変えられぬことに悩むより
変えられることに力を注ぐ方がイイんぢゃ!
2. 「人生の閉館時間」を意識する
セネカは時間を「お金より貴重な財産」と位置づけました。USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)に閉館時間があるように、人生にも必ず終わりがあります。



この意識を持つと、どうでもいいことで悩んだり、やりたいことを先延ばしにしたりする時間がいかに勿体ないかに気づきやすくなるようです。
人生は短いのではなく、時間を無駄遣いしているから短く感じるのかもしれませんね。
3. 自分軸での幸せを見つける
他人に褒められる、SNSでいいねをもらう、友人と遊ぶといった「他人依存の幸せ」は不安定だそうです。理由は、相手の都合や気分に左右されるからです。
それより、美味しいものを食べる、新しいスキルを身につける、良いデザインを作れた、早起きできた、といった「自分でコントロールできる幸せ」の方がずっと安定すると書かれています。これが「自分で自分の機嫌を取れる人」の正体だと。
4. 所有物は「借り物」と考える
健康、家族、財産、才能、美貌。



これらすべてを「自然から一時的に借りているもの」と考えると、失った時のショックが和らぎます。
ゲームソフトを買ったのに無くしたらショックですが、友人から借りたものを返すなら「ありがとう」という気持ちになります。この考え方は、過度な執着から自分を解放してくれます。
なるほど〜
そう考えると気持ちが楽になるね



5. 快楽は「ほどほど」に
現代は誘惑が多い時代です。
お酒、甘いもの、ギャンブル、SNS。
これらに依存すると理性を失い、感情の奴隷になってしまいます。




食べるのは空腹を満たすため、飲むのは喉の渇きを癒すためである
セネカは、必要最低限を心がけることを推奨しました。現代風に言えば、食事は質素に、服はユニクロ、住まいは普通のマンションで十分ということです。
6. 怒りをコントロールする技術
さらに紹介します。




いかなる疫病と比べても、怒りほど人類が大きな代償を支払ってきたものはない
セネカはこんな風にも主張します。
怒りは理性を失わせ、取り返しのつかない行動を引き起こすというのです。
腹が立った時は
どうしたらいいのさ!



それはごもっともです。ただ、怒りを抑える技術もあるようですね。
次で、3つ紹介しますね。
怒りのピークは6秒
アンガーマネジメントでは、怒りの感情のピークは長くても6秒しか続かないとされています。
聞いたこと
あるぜ!



カッとなった時は、まずこの6秒間を深呼吸しながらやり過ごしましょう。「1、2、3…」と心の中で数えるだけでも効果的です。



この短時間を乗り切ることで、勢いで暴言を吐いたり、取り返しのつかない行動をしたりするリスクを大幅に減らせますから。
相手は「無知だから」
ストア派では、失礼な行動や理不尽な態度を取る人は「正しい行動を知らないだけ」と捉えるのだそう。
コンビニ店員やタクシー運転手の態度が悪くても、「この人はまだ適切な接客方法を学んでいないんだな」と考えてみてください。僕たちも若い頃は多くの失敗をしてきたはずです。相手も成長途中なのだと思えば、怒りよりも理解の気持ちが生まれやすくなるようです。
相手の気持ちを探らない
パートナーのスマホを勝手に見たり、SNSで裏アカウントを探したりするのは、怒りの種を自ら作る行為です。



人は誰でも多面性を持っており、すべてを知ろうとすると必ず嫌な部分も見えてきます。相手の本音や隠している部分を探ろうとするのではなく、目の前の関係性に集中することで、無用なトラブルや感情の乱れを避けることができます。
7. 他人との比較をやめる



大谷翔平選手やメジャーリーガーと自分を比べると、簡単に劣等感を味わえます。一方で、自分より劣っていると思う人と比べて優越感を得ることもできますが…
モテないと思っていたその人に、恋人ができた瞬間に優越感は消え去ったりもします。
比較してよいのは「過去の自分」だけのようです。
内面の成長に目を向けましょうと。以前は怒りっぽかったが今は冷静になった、失敗を人のせいにしていたが今は自分の改善点を探すようになった、といった具合です。
デザイナー目線での応用
僕の仕事目線でも、具体的にできるこってないかと3つ考えてみました。
もしご興味あれば見てみてください。
クライアントワークでの心の整理
クライアントの無理な要求や理不尽な修正依頼も「相手は知らないからやっている」と考えると、感情的にならずに対処できるのかもしれません。
怒っても状況は改善しませんが、冷静に説明することで理解してもらえる可能性は高まりますからね。
制作プロセスの改善
他のデザイナーの作品と比較して落ち込むより、過去の自分の作品と比べて技術的な成長を確認する方が建設的ですよね。
また、完璧な作品を目指しすぎて納期に遅れるより、80%程度の完成度で一度形にして、フィードバックを受けながら改善していく方が効率的で速度が早いと感じます。
継続的な学習
新しいツールやトレンドの習得も、他人のスピードと比較するのではなく、自分のペースで着実に積み重ねることが重要です。一日30分でも継続すれば、1年後にはかなり大きな差になります。
生活での実践アイデア
では、今日からできることはどんなことかなって考えてみました。
朝のルーチン化
朝起きた時に「今日コントロールできることは何か?」を3つ書き出す習慣。



天気や暗いニュース、電車の遅延にイライラするより、その時間を有効活用する方法…
それを考える方がイイですからね。
SNSとの付き合い方
他人の華やかな投稿と自分の日常を比べて落ち込むなら、SNSを見る時間を制限し、その時間を自分の成長に使ってみるのはどうでしょう。
本を読む、スキルを磨く、運動するなど、自分でコントロールできることに時間を使いたいですね。
人間関係の整理
理不尽な上司や攻撃的な同僚がいても、その人を変えることは残念ながらできません。



ただ、自分がどう反応するかは選択できます。距離を置く、受け流す、必要最低限の関わりに留めるなど、自分を守る方法はいくらでもあるようです。
まとめ:古代の知恵を現代に活かす
ストア哲学の核心は「自分でコントロールできることに集中し、できないことは受け入れて放っておく」という極めてシンプルな考え方だということがわかりました。



そして、このシンプルさこそが、情報過多で選択肢が無限にある現代社会において、心の平穏を保つ鍵となるんだと強く感じました。
2,300年前の奴隷出身の哲学者が見つけ出した幸せの法則が、現代のストレス社会を生きる私たちにとって最も実用的なライフハックかもしれません。



2,300年の時を超えても
人の心は変わっとらん
ということぢゃな。
完璧に実践する必要はないと思います。
まずは「これは自分でコントロールできることなのか?」と問いかける習慣から始めてみるのはどうでしょう。その小さな変化が、あなたや僕の心を平穏にしてくれるのではないでしょうか。
今回の考え方が気になっている方は、本書を手に取ってお読みくださいね。
心穏やかな日々を送るために、古代の知恵を現代の生活に取り入れてみましょ。
以上になります。最後まで読んでくれてありがとうございます。
X(@yuunami7373)でもゆるっとつぶやいてますので、コメントしてもらえると嬉しいです。
昨日の自分よりも、今日の自分を好きになれますように♡
追伸
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