【要約・感想】賢人の知恵
どーも、いらっしゃいませ。ようこそ遊びにいらして下さいました。
今日はこれ。「賢人の知恵」について、本文を引用しながら【感想】を書きたいと思います。
実は今回、私の大切な友達から「一度、この本紹介してほしい」と言って貰いました。
もうすぐその大切な友達の誕生日でもあります。
ラブレターを書くつもりで書き進めたいと思います。
著者のプロフィール
著者:バルタサール・グラシアン・イ・モラレス(Baltasar Gracián y Morales,)
1601年生まれのスペインの方です。
哲学者で、イエズス会の司祭です。神学校で教鞭をとる傍ら、著述活動をしていました。
本書は、400年くらい前に書かれた著作です。
世界中で翻訳されて、多くの方に読まれています。
賢人の知恵【概要】
この本の主張は1つです。
「正しく生きるより、賢く生きよう」です。
本書は、ヨーロッパでマキアヴェリの「君主論」に負けないくらい読まれています。
本書をどこかでご覧になった方も、多いのではないでしょうか。
400年読み継がれてきた、時の審判を経てきた名著であると言っていいでしょう。
本書の構成は独特で、1ページに「名言」が太字で書かれていて、その解説が1ページ以内に収まっています。
「読書があまり得意じゃないんよー」という方でも、読みやすい内容になっています。
何より「深い」です。
「賢人の知恵」の名言
今回は、「人間や友人関係」を中心に、引用しながら私の要約と感想をお届けしたいと思います。
相手の気質を見分ける
関わる相手の気質を見分けることはとても役に立つ。
内面がわかれば、行動が予測できるからだ。
憂鬱なタイプは、悪い方向に考える傾向がある。
悪口を叩く人は、中傷に敏感だ。
不幸はいいことを期待できない人を見つけてやってくる。
感情が激しく高ぶりがちな人は、理性を持って話ができず、真実ではないことを話すかもしれない。
顔色を読み取る術を身につけよう。
顔には本心が現れる。
ひっきりなしに笑っている人は皆浅はかだし、噂話が好きな人は単なるおしゃべりか詮索好きだから避けよう。
醜い人は自然の仕業だと思っているため、自然に文句を言ってけなしがちだ。
こういう人に期待してはいけない。
また美しさと愚かさは、表裏一体であることが多いことを知っておこう。
「賢人の知恵 相手の気質を見極める」より
皆さん、ドキっとしませんか?
この短文だけで、いろいろ考えさせられます。
例えば、相手の気質を見分けるという言葉ですが、自分に当てはめて読んでしまいました。
憂鬱なタイプは、悪い方向に考える傾向がある…これは私のことでは無いのか?などです。
ここで印象に残ったのは、最後の1行でしょうか。
美しさと愚かさは表裏一体である。
人は、1日の中で調子に波があるものです。ましてや、毎日過ごしていて波がない人なんて存在しないと思います。
その調子の中で裏表がある事は自然なことです。
美しいだけの人、おろかさを持ち合わせているだけの人なんていないのかなと感じました。
人を正しく判断する
人を見誤ってしまうのは容易くしかも最悪な事だ。
粗悪品をつかまされるぐらいなら、ぼられた方がまだいい。
人の場合はなおのこと。中身を吟味することが不可欠だ。
知識を持っているからといって人を理解する能力に長けているとは限らない。
感情のひだを探り、性質を見分けるのは重要な能力だ。
書物を人もじっくり観察しよう
「賢人の知恵 人を正しく判断する」より
世間的に地位の高い人や、よく学んでいる人は知識が豊富です。
だからといって、人を理解する能力とは別物だということでしょうか。
私の周りには、知識が豊富で人間の観察眼と比例している方が多い気がします。幸せなことなのかも知れませんね。
あ、そうでない方もいらっしゃいます。
人は色々。
自分自身の観察により、付き合う相手を判断する方が、人生がより豊になるということでしょうか。
理不尽なことや、冗談が通じない相手からお叱りを受けるのはシンドイことですからね。
友情を育む
友は自分の一部であり分身である。
友人どうし、積極的に知恵を分かち合おう
人は他人が望む通りになるものだ。
いい人だと思ってもらえるように、周りの人を味方につけよう。
人生は持ちつ持たれつ。敵に囲まれているより友に囲まれているほうがいい。
日々、友情を探し求めよう。
友情の種を撒き、新しい友を増やすのだ。
「賢人の知恵 友情を育む」より
社会人になると、仕事上の関係が強くなり、友達との関係が疎遠になったり薄れたりしてしまうことが多い気がします。
友情を育む時間や、友達と過ごす時間が減ってしまいますよねぇ。
それぞれの家庭環境でも、時間の作り方が変わってきます。
例えば、よくある話は独身の方と結婚してる方の付き合い方ですかね。
結婚している方は、奥さんを大切にしたり子供を大切にしようという時間を増やす方が多いのかもしれません。友達付き合いが悪くなる傾向にあるのかなと思います。
ここでいいなと思ったのは、友人どうし、積極的に知恵を分かち合おうという一文です。
コロナ禍、でみんなの生活が一変してしまいました。
そんなコロナ禍でも、次の声が耳に入ると嬉しくなるものです。
自宅でも静かに運動できる器具があるよ
料理を始めたんだ
zoomってのがあってあさ。画面越しで会話を楽しもうよ
今月は、市内の本屋さん20%還元があるんだって。
楽しく過ごせる知恵を、お互い交換できる関係はいいものだと思います。
他にも、バカな話ができる人が良いですよね。
私なんかは、酔っ払ってしまうと、切符を無くして駅員さんを困らせたり、靴を無くして居酒屋の定員さんを困らせてたりしています。妻にも心配をかけています。
そんな中でも、友達は笑って付き合ってくれて、妻も笑い話に変えてくれて、ありがたい関係だなと感じます。これも友情・・・だよね。
友人は慎重に選ぶ
人は付き合う友人によって判断される。
よく吟味してから注意深く選ぼう。
分別に欠ける仲間だと決して思われないように。
多くの友人があなたの味方をしてくれるのは、あなたはうまくいっている間だけかもしれない。
しかしその中には真の友情もある。
喜んで付き合ってくれている友人もいるであろう。
このような本当の友人だったら、あなたが苦労する時もその苦労を一緒に背負って大いに助けてくれるに違いない。
友人関係はたまたまできるのを待つだけではなく自分たちで選びとって作っていくものなのだ。
「賢人の知恵 友人は慎重に選ぶ」より
選ぶと言う言葉を聞くと、良い印象を受けない人がいるかもしれません。
ただ、誰彼構わず仲良くしているとしてみましょう。その友人が、社会的に良くないことをしているとすれば、自分も同じ類の人だと思われてしまうことがあると思います。
例えば、私の経験で過去にこんなことがありました。
ある日、友人にお食事に誘われました。
その日を楽しみにしていた私ですが、友人の家に遊びにいくと全然知らないもう1人の方がいらっしゃいました。ちょっと嫌な予感がしたんだけど、それは的中しました。
結局、ネットワークビジネスのお誘いでした。
友人の自宅にある、商品の良さをアピールしながら料理をしてくれたのです。
料理は美味しかったような気はしますが、その友人とは疎遠になりました。
別に、ネットワークビジネスの商品を否定するわけではありません。
ただ、初めて会った日に、セールスを強引にされてしまうと、その友人も同類なのかなぁと思ってしまい。結局疎遠になったことを思い出しました。
友達選びは、慎重に。
真の友を見つける
そばにいると便利な友人か、距離を保った方がいい友人かを見分けられるようになろう。
話下手でも、文章によるコミニケーションは抜群な人もいる。
友人は、ただ楽しむためにいるのではなくまさに自分の役に立つためにいてくれるもの。
調和のとれた善良で誠実な人を友人にしよう。
真の友に値する人は、そう沢山はいない。
しかもその価値ある少数を見分けられない人は多い。
今ある友情を保つ方が、他の友人を作るよりもはるかに大切なことだ。
何年にもわたって長く付き合える友人を選ぼう。
新しい朝もやがては長年の友となる。
個性のしっかりした友人を選ぶと良いだろう。
真の友がいれば、もっと楽しくなり、悲しい時は悲しみが薄らぐ。
友人は、魂に爽やかな風をもたらし逆境から救ってくれる唯一の存在だ。
「賢人の知恵 真の友達を見つける」より
著者のグラシアン先生は「友人はただ楽しむためにいるのではなくて、自分の役にも立ってくれるもの」と言う解釈をしています。
正しくいく生きるのではなく、賢く生きるのだというメッセージは、ここにも込められているなと感じました。
抽象論ではなく、実利的なことを言ってますね。
400年前から、人間関係の悩みは色々とあったことでしょう。
長い間付き合える友達は確かに「いいな」と思います。
たま〜に会ったときでも、会えなくてメッセージのやりとりをした時でも、いいのかなぁと思います。
賢人の知恵【まとめ】
今回は、バルタザール・グラシアン先生の「賢人の知恵」について、いつもとは違うスタンスで【要約】をしてみました。
400年の時の審判を超えて残る文章は、重みがありますね。
今回は特に、友情についてピックアップしました。それぞれ、私の解釈【読書感想文】をつけてみましたが、毒書感想文にならないことを願っています。
あと、友人から教えて貰って気がついたことがあります。
始まりが「好ましい人と付き合う」で終わりが「善を持って生きる」です。人間の生きる道が詰まった名作だなと改めて感じました。
今回は、いくつかしか紹介できていないのですが、他にも下記のようなことが書かれています。
駆け引きについて
会話について
治世について
自分自身について
才能について
成功について
人生について
各章ごとにテーマがわかれています。
パラパラとめくって、1ページ読むだけでも、心が元気になることが多いです。
本書の主張は「正しく生きるより、賢く生きよう」です。
そして、大切なのは知識よりも友人だということな気がします。
今回の記事により、興味をもたれた方は、お手によってお読み下さい。
それでは、本日はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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