遺伝

努力は遺伝に勝てるのか

よくいらして下さいました。

今回【要約】するのはこちら。

言ってはいけない残酷すぎる真実2017年に新書大賞を受賞した「言ってはいけない残酷すぎる真実」です。

最初に断っておくが、これは不愉快な本だ。

だから気分よく1日を終わりたいひとは読むのをやめたほうがいい。

だったらなぜこんな本を書いたのか。

それは世の中に必要だから。

引用 「言ってはいけない残酷すぎる真実 まえがき」より

この世界には、綺麗事があふれていて、誰もが平等で、誰もが努力すれば報われるという社会通念があります。

見た目も重要ではありませんとも言われますが…。

著者は、それらは全て「絵空事」だと語ります。

では、みていきましょう。

口には出せない「不愉快な現実」を。

著者:プロフィール

(たちばな あきら)さん

橘玲

1959年生まれです。日本の男性の作家。本名は非公開です。

早稲田大学第一文学部卒業後に、元・宝島社の編集者で雑誌『宝島30』2代目編集長をされていました。

日本経済新聞で連載を持っていました。デビュー作は経済小説の『マネーロンダリング』。投資や経済に関するフィクション・ノンフィクションの両方を手がけておられます。

2010年以降は、社会批評や人生論の著作も執筆されています。

幸福になるようにデザインされていない

人は「幸福」になるために生きています。

でも、どうやら「幸福」になるように遺伝子のデザインがされていない…みたいです。

「現在の進化論」と言うものがあります。

これはチャールズ・ダーウィンの進化論から始まっています。

「現代の進化論」は、医学や科学が進むにつれて、ありとあらゆる問題の回答を用意してくれています。

身体だけではなく、人の心も進化によってデザインされていると言うのです。

幸福になるようにデザインされていない

日々起こる喜びや悲しみ、愛情や憎しみは全て進化の枠組みで説明できます。

それだけではなく、世の中で起きているありとあらゆる出来事も、この枠組みで説明でき理解できます。

本書には、耳を塞ぎたくなることや不愉快な事実がいくつも書かれています。

ただ著者の橘さんは、どんなに残酷であっても「事実を認識」した上で始めないと、正しい一歩が踏み出せないよ!と主張します。

人は、「自分の都合の良いこと」だけを聞き、見ていますから。

努力と遺伝はどちらが強い?

努力と遺伝はどちらが強い?

皆さんのご両親を頭に思い浮かべてください。

おじいちゃん、おばあちゃんでも大丈夫です。

外見…似ていると思いませんか?

オイラは、母ちゃん似だって
よく言われるぜ!
ごくう
ごくう

これは、遺伝によるものです。

外見と同じく、性格も遺伝するということは皆さんご存知かと思います。

他にも…

背の高い親からは、背の高い子供が生まれやすいです。

せっかちな親からは、せっかちな子供が生まれやすいです。

ここまでは、「なに当たり前のこと言ってるんだろう」と思われてるかもですが…。

暗黙の規範

暗黙の規範

次の項目からは、目を背けたり否定する人が多くなります。

メンタルヘルスが弱い親からは、メンタルヘルスが弱い子供が生まれやすい

太った親からは、太った子供が生まれやすい

これが受け入れ難いのは、私たちが生きる社会の中に「暗黙の規範」があるからです。

スリムな女性は美しく、明るい子供は素晴らしいと言うような規範があります。

これは逆にいうと、太った女性は醜く、暗くて地味な子供は問題がありダメだ、という規範にもなります。

遺伝の所為(せい)にするな

遺伝子

「暗黙の規範」には、このようなメッセージが込められています。

それは「遺伝の所為(せい)にするな」というものです。

太っていることや、性格が暗いことを遺伝子のせいにしてはいけないという規範です。

体型に遺伝が関係あるとしても、それは本人の努力により解決できると思われています。

または、親が与える環境によって乗り越えられるはずと考えられています。

これって、残酷だと思いませんか?

残酷な規範

痩せるべきだと言う社会的な圧力

明るい性格になると言う教育的な圧力

自分以外の「他のものの責任にしてはいけない」という規範が、知らない間に存在しているのです。

そして、圧力を感じている人は、次のこんな言葉で深く傷つけられます。

「痩せたらモテるよ」

「明るくなったら楽しいよ」

それが善意であったとしても…。

何でもかんでも遺伝する

何でもかんでも遺伝する

一般的に、ポジティブに捉えられることも、ネガティブに捉えられることも遺伝する事は分かっています。

例えば、背の低い親から生まれた背の低い子供。

この子に対して、背が低いのは努力が足りないからだからもっと努力しよう!

なんて言いませんよね?

なのに、「太っているのはあなたの努力が足りないからだ」と平気で言えちゃうのです。

そして、もっと「遺伝する」と言ってはいけない領域があります。

それは知能の領域です。

実は、これらも遺伝することがわかっています。

知能の遺伝率

一般知能(IQ)    77%

論理的推論能力  68%

知能も遺伝するんですね。

努力ではどうしようもないもの

努力

どれだけ努力しても、痩せられない子供もいます。

どれだけ努力しても、逆上がりができない子供もいます。

ボイストレーニングの訓練を受けても、歌が上手くならない子供もいます。

どれだけ背が高くなる栄養がある食べ物を食べても、背が高くなるには限度があります。

これらと一緒で、どれだけ勉強しても一定以上点数が上がらない子供だっていると言うのです。

ところが、現代の学校教育では「テストの点数はあなたの努力不足だから、あなたが悪いんです。」と言われてしまいます。

これが原因で、不登校が起こったり、学級崩壊が起こったりしている事実があります。

身長のばらつきは受け入れられるのに、知能については受け入れられていない現代社会があります。

※努力を全面的に否定している訳ではありません。

遺伝するもの

他にも本書には、遺伝するものがたくさん書かれています。

遺伝するもの

・身長

・体重

・依存症の傾向

・精神疾患

・犯罪率

これは、かなりの確率で遺伝することが、双子の大規模な研究で明らかになっています。

王さま
王さま
この双子の研究については、面白と思ったんぢゃ。別記事で書くとしようぞ。

ただ、上の枠で紹介した項目の後半は、特に日本では「言ってはいけない事実」になっている気がします。

テレビなどで、こんなことを発言する人はいないですもんね。

ただ、専門の医学書や海外での著作では当たり前に書かれている事実でもあるようです。

遺伝の中で最も影響力が高いのは、音楽の才能だとわかっています。

遺伝率

音楽の才能 92%

両親を見れば、子供がミュージシャンになれるかどうかがすぐにわかります。

他の遺伝率もみてみましょうか?

遺伝率

・身長 66%

・体重 74%

身長よりも体重の方が、遺伝率が高いのは驚きですね。

ダイエットに失敗するのは、遺伝によるところが大きいのかなと感じます。

 ポイント

努力より遺伝の影響力の方が大きい!

残酷な真実を受け入れるメリット

残酷な真実を受け入れるメリット

これらを受け入れるとメリットもあります。

先回りできるんです。

例えば、自分の親や祖父母にアルコール依存症の人がいたとしましょう。

自分はその遺伝子を持っていますから、できるだけアルコールに手を伸ばさないようにすると言う選択肢がとれます。

自分の両親が「音楽は得意よ」と言う場合は、将来の進路について考えることもできます。

音楽家の家系に音楽家が多いのはこういう理由からでしょうな。
博士
博士

メンタルヘルスに問題がある家系であれば、特にメンタルヘルスに気をつけた生活をすればそれらが予防できると言うわけですね。

事前に対策が打ちやすくなります。

 ポイント

両親や祖父母の長所と短所を調べよう!

まとめ

まとめ

今回の【要約】は、受け入れがたい部分があったかもしれません。

冒頭で断っていましたが、ここまで読み進めていただいて「不愉快」になった方もいたら申し訳ないです。

ただ、遺伝子は可能性を狭めるだけのものではないと言う事も理解できました。

あなたや私の得意な分野が分かり、苦手な分野を決めているだけと言う事実です。

この事実を受け止めると、今日からの選択肢について、より適切に生活できるのかなと思います。

今回の記事では、本作品の一部分部しか紹介できておりません。

他にも…

・美貌格差と経済格差

・結婚相手の選択

・教育と子供成長の関係

など、残酷な事実が多数書かれています。

ご興味ある方は、ぜひ手にとってお読み下さい。

書かれている事は、しっかりとした根拠に基づいていることばかりでした。

みんなが言い難いことを代弁してくれている本書だからこそ、ベストセラーになったのだと感じましたよ。


本日はここまでです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

昨日の自分より、今日の自分が好きになれますように❤️

もし、ご意見などあれば、私のTwitter@yuunami7373)やコメント頂けますと、励みになりますし、嬉しく思います。

追伸

今回【要約】した作品の著者である橘玲さん。

他にもたくさんの著作を書かれています。

その1つを要約した記事もありますので、もし今回の記事が面白いと感じた方は、遊びにいらして下さい(⬇️)

読まなくてもいい本がある【要約・感想】