どーも、たっきんです。
もうすぐ参議院選挙がありますが、こんなこと思ってる人いるんじゃないでしょうか?
「ネットの情報、多すぎて何が本当かわからん」
「AIが進化してるけど、人間の頭は置いてけぼりかも」
「SNSで“陰謀論”が広がる理由って、なに?」
僕も、毎日いろんな情報に触れながら、ふと不安になることがあるんです。
便利になったはずのこの時代、なぜか心が落ち着かない。どこかで「取り残されてる感」がある。そんなモヤモヤを抱えていたとき、出会ったのがこの1冊。






出典:© Yuval Noah Harari Official Website
著者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏
イスラエル出身の歴史学者であり哲学者。
代表作『サピエンス全史』は世界的ベストセラーとなり、人類の進化と文明の構造をわかりやすく描いたことで知られています。
オックスフォード大学で博士号を取得し、現在はヘブライ大学で教鞭を執る彼は「人類は“物語”によって支配されている」という独自の視点で、過去・現在・未来を鋭く考察する知性派です。
今回は彼が執筆したこの本を通して、情報と人類のつながりについて、書いていこうと思います。ちょっと内容が濃い一冊でしたので、できるだけ簡潔に書いたつもりです。
気になっていた方や、僕と同じ想いをいただいている人は続きを読んでみてくださいね。
NEXUSってどんな本?──人類は「情報」で進化してきた
まず、タイトルにある“NEXUS”って、ラテン語なんですって。



Nexusには
「つながり」や「連結」という意味がありますね
この本では、「情報」は「つながり」を作ると書いていました。そして、情報がどうやって人類の歴史を動かしてきて、これからの未来を左右していくのかが描かれています。
上巻では──
・言語の誕生
・書くことの進化
・印刷の衝撃
などなど
下巻では──
・インターネットとスマホの登場
・SNSによる情報爆発
・AIと人間の共存と対立
…といった流れでした。
まさに「情報の人類史」を縦断する内容になっています。
一見すると難しそうに思えるテーマですが、身近な事例や比喩も豊富で、読み進めるうちに「なるほど!そういうことか!」と納得できる場面がたくさんありました。
読んで刺さった3つのポイント
・文明は「情報をどう伝えたか」で決まる
・文字は時間を越える
・印刷技術が虚構を大きくした
つまり、人類は「情報をどう扱ってきたか」で進化して今まで歩んできたわけですが──この内容が順序立てて書かれていて、衝撃でした。
僕らが今スマホで読んでるこのブログだって、印刷の延長線上にある“情報革命”なんですよね。
「真実」は“拡散力”に負ける
SNSでは「正しい情報」よりも「感情を揺さぶる情報」の方が広まりやすいですよね。



これはNEXUSでも繰り返し出てくるキーワードで、情報が「シェアされる」時点で、すでに「真実」ではなく「物語」になっていることがあるってことなんです。
たとえば、陰謀論ってなぜあんなに拡散するのでしょう?
それは、整合性がなくても「スッキリする物語」になってるからです。



「正しさ」よりも“納得感”が勝つ時代になってるんぢゃ!
それが現代なのかもしれませんね。
「思考の外注化」が進むと人間は何を失うのか
2025年7月現時点で、AIはとても便利なツールになっています。






AIが「考えること」を肩代わりしてくれる時代に入っていると言ってもいいでしょうな
便利だし、効率的だけど……そのぶん、自分で考える“筋力”が落ちていくとハラリさんは主張されています。
NEXUSではこのことを「思考の外注化」と呼び、非常に危険な流れとして警鐘を鳴らしています。
考えなくても生きていける時代。ただ、考えなければ「自分の人生」がなくなっていくような──そんな危機感を、ひしひしと感じました。
印刷と宗教改革──「伝える力」が社会の“常識”をぶっ壊した
15世紀の中頃、活版印刷の発明により、情報が一気に大量にしかも安く流通するようになったとされています。



それまでは、教会や一部の知識層だけが持っていた「聖書」や「知識」を、民衆が手に取ることができるようになったんですね。
この流れが何を生んだかというと……宗教改革。
「教会の言うことがすべて」だった時代に 「え? 聖書にはそんなこと書いてないけど?」と気づく人が続出した訳です。
印刷という“情報の民主化”がそれまでの権威を揺るがして、 人々が「自分の頭で考える」きっかけを与えたんです。
「常識」をぶっ壊す機会になっただろーな



今のネット社会と同じように、情報の流通が「信じるべきもの」を塗り替えた瞬間だったんでしょうね。
国家・宗教・教育は「物語」でできている
本書では「国家」や「宗教」や「教育」などの制度も、すべて「物語ネットワーク」で成り立っていると書かれています。



たとえば、「日本という国」が実際に「目に見える存在」かというと違いますよね。
地図はあるけど、国境線は見えないし、政府も建物でしかないけど、僕たちは「日本人だ」と思い、法律を守り、税金を払っている訳です。



みんなで「日本」という「物語」を共有しているんですね。
同じように、宗教も教育も「こうあるべき」という物語を、言葉や印刷・教育カリキュラムを通して共有し続けることで、社会が維持されているんだと思います。
つまり、僕たちの現実は「情報ネットワーク」で編まれた「信じられた物語」でできているんですね。



この視点は、本当に目からウロコでした。
まとめ──情報は「見えないインフラ」
NEXUS上巻を読んで思ったことは
情報は人をつなげる接着剤
だなってことです。
話すことで「今」を共有し、 書くことで「記憶」を超え、 刷ることで「常識」を更新して、 信じることで「社会」を編んでいった。
そう考えると、僕らが日々当たり前のようにやってる「LINEする」「検索する」「つぶやく」って、 人類が何千年もかけて手に入れた「進化の結晶」なのかも知れないですよね。



ただ、どんなものにも「代償」があります。
便利になる一方で、考える力が失われたり、情報に支配されたりする危うさもありますから。
この上巻では、そうした「人間と情報の関係」がとても丁寧に描かれていました。



僕には、この1冊は「教養としての情報史」って感じで受け取りました。読むことで、ニュースの見え方も、SNSでの言葉の扱い方も、きっと変わってくると思います。
そして何より、他人や自分自身の真の部分との「つながり方」を見直すきっかけにもなる一冊だと思います。もしご興味あれば、手に取って読んでみてくださいね。
次回予告──下巻では、AIと陰謀論と人間の未来を語る
上巻は「人類がどう情報を育ててきたか」の物語だとすれば、 下巻は「情報が人類をどう変えていくか」のお話だと思いました。
- SNSが「物語の力」を暴走させる
- 陰謀論が拡散する本当の理由
- AIに思考を外注することの危うさ
- 「信じる力」との向き合い方
読んでてゾクッとする、目をそらしちゃいけない現実が描かれていると思います。
僕はこの下巻を読んで「情報を浴びる側でいると危ない」と感じました。
次回はそのあたりも含めて、記事にする予定です。
というわけで今回は以上です。



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