知っていたら得をする「礼儀正しさの」3つのポイント

礼節 書評
この記事は約8分で読めます。

「無礼」な態度が生む悲劇からスタートした、礼節についての記事。

前回の続編になります。

今回は、礼節を知っていると、貴方にどんなメリットがあるのかを書きました。

先日、マスターズで優勝されたプロゴルファーの松山選手の話題がニュースになっていました。

キャディの早藤将太さんの優勝後の行動が、世界に感動を広げましたね。

礼節は、効果抜群なんですよ。

それはわかるけどさ〜。
オイラ達の生活には、どんな関係があんのさ?
ごくう
ごくう

そうですね。

ごくうが言うように、礼儀正しさが良いのはわかるけど、どこまで自分の生活に影響があるの?

と思われている方や、「何をすればいいの」という方のために、3つにポイントを絞りました。

学ぶ意欲の高いあたなの「頭の中」を整理できる記事なると思います。

知っていたら得をする礼節

礼儀正しい人は、よい生活、よい人生を送りやすくなります。

良い生活

自分がやりたい生活にできる確率は、大きく上がります。

「礼儀正しいと、人生がイージーモードになる」ということです。

やらない手はないと思います。

今回の書評・要約は、前回に続き「ThinkCIVILITY【シンク・シビリティ】」です。

⬇️は前回の記事になります。

「無礼」な態度が生む悲劇
「無礼」な態度が生む悲劇 朝からあいさつをしない人。 「君はだからダメなんだよ~」と大勢の前で、注意する上司。 急に電話が鳴り、会話中なのにどこかにいってしまう同僚。 このような態度は無礼だなと思います。 私は、無礼な人は、恥ずかしい人だな...

本書では、礼儀正しさの効果を知れます。

きっと、あなたの生活や、良好な人間関係をより作りやすくなるでしょう。

著者のプロフィール

Think CIVILITY《シンク シビリティ》」の著者の紹介です。

クリスティーン・ポラス

著者は、クリスティーン・ポラスさんです。

活気ある職場を作ることを目的に、国際連合やGoogle、ピクサーなど様々な大きい組織に礼節についてのコンサルティングされている方です。

あのTEDでもプレゼンテーションされているので、興味がある方は下記をご覧ください。(YouTube:Why being respectful to your coworkers is good for business | Christine Porath

YouTubeは英語ぢゃ。
スマートフォンで見る場合、画面右上の「…設定」を使えば、日本語字幕をつけられると「はかせ」からワシも教わったぞ。
王さま
王さま

では、概要からいきましょう。

知っていたら得をする礼節の概要

表紙にもありますが、コストパフォーマンス最高の戦略が書かれています。ThinkCIVIKITY

礼儀正しくすることって、実質0円でできます。

20年にもわたっての調査データをもとに内容が繰り広げられていますので、説得力もあります。

礼節の最大の効果としては、「人が集まる」ことだと思います。

礼儀正しい人には、声かけしやすいですよね。

仕事ができても、無礼な人には、逆に声をかけにくいですよね。

仕事の能力が普通でも、いつもニコニコして、礼儀正しい人には、

「ちょっとご飯いかない?」

「相談にのってほしいんだ」

と声をかけやすいと思います。一緒に働きたい人って、こういう人ではないでしょうか。

礼儀正しくすると、話しかけられやすい人になれます。

人が集まりやすくなると、どうなるのか?

では、人が集まりすくなると、どういうことが起こるのでしょう。

人が集まる

人が集まるところには、新しい仕事のチャンスがきます。

出世したい人のところには、新しいプロジェクトチャンスが来やすくなります。

新しいことにチャレンジすると、自分の能力やスキルアップの機会が増えますよね。

「君、うちにこない?」とヘッドハンティングされて、お給料が爆上がり、なーんて事もあるかも知れません。

人に声をかけられやい状態にしておくことは、コストパフォーマスがよい戦略という訳ですね。常にチャンスが転がってくる状態を作ることができます。

ポラス先生の上司みたいに、無礼な奴でも出世するじゃん。
(前回の記事)あんな嫌な奴でも得するなら、別に礼儀正しくなくてもいいんじゃね?
ごくう
ごくう


なるほど。確かに、無礼で性格が悪い人で、チャンスを掴む人もいますよね。

私の周りにもいますから。

人生、山あり谷ありだから

著者のポラス先生は「長い目で見れば、人はどこかでつまずく可能性が高い」と言われています。

どんな組織も、人間も、調子の良い時ばかりではありません。ピンチの時だってやってきます。

その時に、助けてもらえる人かどうかは、普段の礼節にかかっています。

いざ!という時に、責任が問われる経営者や管理職などのリーダーこそ、礼節を重んじた方がいいということです。

その重要なポイントがいくつも書かれているのが本書になります。

知っていたら得をする礼節「3つのポイント」

今回は、礼節のある人が守っている3つの原則を紹介しますね。

笑顔を絶やさない

著者のポラス先生は「貴方は1日に、何回笑っていますか?」と聞かれます。

笑顔

あなたは1日、何回くらい笑いますか?

本書のリサーチ結果

子供 1日平均 400回

大人 1日平均  20回

私はこの数字をみて大変驚きました。大人の場合は、20回で多い方だとか。

そんなに笑ってないのか大人たちよ!

もっと笑いましょう(笑

当然、いつも笑顔の人の方が、仏頂面の人より話しかけられやすいですよね。

そして、笑顔は私たちの「寿命」とも関係している…という調査が紹介されています。

メジャーリガーの笑顔

1952年、メジャーリーグ選手のベースボールカードの写真の研究が行われました。

笑顔の写真

笑顔が多い選手と、笑顔が少ない選手の比較してみたのです。

そこから、平均寿命を調べると、下記の結果が出てきました。

笑顔と平均寿命

笑顔が多い選手   79歳

笑顔が少ない選手  72歳

笑顔は寿命にも影響している可能性があるというデータでした。

確かに、笑顔でいると、いいことが沢山起こる気がします。

笑顔については、過去に書いた記事があるので、良かったら読んでやって下さい⬇️

https://takkinn.jp/笑顔/

相手を尊重する

さて2つ目のポイントになります。

コンサルティング会社「タワーズ・ワトソン」が実施した「世界的な調査」が紹介されています。

仕事のやる気

社員の仕事へのやる気に最も影響する要因は、上層部の姿勢だということがわかりました。

会社組織は、どうしても上下関係が生まれます。

上司と部下とうい関係が生まれれると、当然立場が変わります。

そうなると、立場が高い者が、立場の低い者を軽んじるケースが多くなるようです。

社員の中には「存在を認めらていない」と感じる人が増えます。上の立場の者は、このことを自覚した上で礼節を考えなければいけないですね。

存在を認める簡単な具体策

「存在を認められていない」を、簡単に解決できる具体策を、著者のポラスさんは教えてくれています。

「10/5ウェイ【テン ファイブ ウェイ】」というものです。

※アメリカの距離での紹介だったので、日本距離に代替えして紹介

10/5ウエイ

① 誰かと3m以内に近づいたら目を合わせ、微笑みます。

② 1.5m以内に近づいたら「こんにちは」などと声をかけます。

この2つを心がけ、実行するだけで、「存在を認めて貰えている」と変わっていきます。

人間関係も良好になっていきます。

挨拶は、毎日のことですからね。非常に効果があると紹介されています。

ある大病院の事例

ルイジアナ州にある「オクスナー・ヘルス・システム」という大病院は、この「10/5ウエイ」を病院の「公式ガイドライン」に定めました。

病院

すると、礼節の雰囲気が一気に広がり、病院の雰囲気が変わりました。

患者さんも「なんだか雰囲気がよくなったな」と気持ちよく病院受診ができるようになりました。

患者満足度があがり、来院の患者数も増加しました。

たった2つのガイドラインが、大病院を変えたのです。

人の話に耳を傾ける

さて、3つ目のポイント紹介です。いわゆる「傾聴」というものです。

大切なことは、聴く体制を整えることです。

その上で、話を遮ったり、何か話したくなっても堪えることが大切です。

スマホを触ったり、電話が鳴って、急にその場を立ち去るなんてダメですよ。

会話量の割合も具体的に示されています。

割合

話す 1

聴く 2

「口は1つで、耳は2つあるのは何故だろうか?それは、人の話を倍聴くために耳は2つついているのだ」とかいう諺(ことわざ)を聞いたことがあります。

 

デール・カーネギーは「道は開ける」の著作中に、人の話を聴くことで人生の80%はうまくいく・・・なんて主張しているんだよ。
博士
博士

人の話を聴くって、とても大切ですよね。

さいごに

本日はここまでになります。

前回からのシリーズでお届けしている「礼節」について。

実は、この礼節、ある特性をもっています。それは「伝染する」というものです。

伝染

礼節ある人の態度も、無礼な人の態度も同じです。

だから著者のポラスさんは、本書の中でも個人ではなく組織で取り組んで下さいねと紹介されているのですね。

ここまで読んで下さった方は、きっと「明日から3つのポイントを実行してみよう」と感じておられると思います。

実行できる方は、10名中1名なんて言われていますが、あなたには是非1つでも実行したり、誰かに話してもらったりすると、私は嬉しく思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

昨日より、今日のご自身が好きなれますように。

追伸

前回の記事と連続シリーズで書きました。

前回の記事はこちらになります。

「無礼」な態度が生む悲劇
「無礼」な態度が生む悲劇 朝からあいさつをしない人。 「君はだからダメなんだよ~」と大勢の前で、注意する上司。 急に電話が鳴り、会話中なのにどこかにいってしまう同僚。 このような態度は無礼だなと思います。 私は、無礼な人は、恥ずかしい人だな...

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コメント

  1. ヒロ より:

    笑う回数ってどうやって調べたのでしょうね。
    いいことがあって笑うのか、いいことが無くても笑うからいい結果をもたらすのか。それとも両方なのか。はたまた割り合いなのか。ただ、無理やり笑うのは、厳しい時もあるのが人生かと思うのであります。
    ただ、常に上機嫌であろうとする姿勢は素晴らしいものです。
    電話については、緊急事態かも知れないので、その時々の判断が必要だと思いますよ。

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